天才大食いアスリート小林尊(30)が散った。
「2008 Nathan’s Famous Hot Dog Eating Contest」で、昨年7連覇の夢を断たれた雪辱を期したが、延長戦の末敗れ去った。
たかが早食いに「天才」だの「アスリート」だのと、オーバーではないか、と多くの日本人は笑うだろうが、小林尊ほど日本の国内と国外で評価のわかれる人間はいない。
日本では、テレビ局に踊らされた変わり者の余興。「もったいない、不謹慎」
しかしアメリカでは、Fox Sports Net(スポーツ専門TV)の特集「スポーツ界で最も恐れられている選手10人」の中でボクシングのマイク・タイソンやテニスのロジャー・フェデラーと共に選出され、ESPN(米国のスポーツ専門TV)の看板番組『SportsCenter』やマスターカードの非接触型ICカードによる電子決済サービス「PayPass」のテレビCMに出演(この部分、ウィキペディア「小林尊」の項目を参照)したほどのスポーツ界のビッグネームなのである。
実際、この大会前にも、アスリートとしての彼をビッグメディアである、ABCが取材し、インタビューを乗せている。
*http://abcnews.go.com/International/Story?id=5292834&page=1
大食いの世界組織である「International Federation of Competitive Eating - IFOCE」のホームページの彼のプロフィールの項には次のように書いてある。
「Takeru Kobayashi is one of the most recognizable sports icons of the 21st century. Certainly a legend in the world of competitive eating, he is the one man that every up and coming gurgitator wants to beat.」
「21世紀でもっとよく知られたスポーツアイコンの一人」「すべての大食い競技者(gurgitator)が倒したいと願う男」・・・。
小林自身がIFOCEの創立者の一人であることを指摘する人がいるかもしれないが、この文章は小林を讃える無数のコメントの一つに過ぎず、たとえばblacktable.comのEric Bookerに対するインタビューコラムのなかでも、「The new champion's name is Takeru Kobayashi. In a mere 12 minutes, he has just revolutionized the sport of competitive eating.」、「たった12分で、早食い競技というスポーツの世界に革命を引き起こした」と書かれている。
いつか、日本ではまったく黙殺されている天才アスリート、小林尊についてまとまった文章を書いてみたいと思っている。
ただ今日のところは、30歳の年に雪辱を期したアスリートが敗北を喫したことだけを記しておくにとどめよう。
2007年は、直前に母の死と顎関節症が重なる不幸が彼を襲った。
2008年は、記念大会によるレギュレーションの変更が瞬発力で劣る彼に不利に働いた。
これらのことだけはつけ加えておきたい。
彼が31歳の年にスーパースターに返り咲けるかどうか、すべては2009年に明らかになることである。
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「小林尊(30)の挑戦は続く」
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その頃有名なあの人は・・・「あの人の30歳」
「30歳に読む本」
小林尊の活躍をマスメディアとしては正確に伝えている記事があるので追加情報がてら紹介させていただく。
スポーツ報知HP・・・『ニッポン人 』
「フードファイター・小林尊 米ではヤンキース・松井秀喜より有名」
http://hochi.yomiuri.co.jp/special/nipponjin/news/20080123-OHT1T00210.htm
「米国ではヤンキースの松井秀喜よりも有名といわれるプロフードファイターの小林尊(たける、29)。国際ホットドッグ早食い選手権6連覇(自己記録12分で63個)、世界ハンバーガー早食い選手権3連覇(同8分で97個)という記録を持ち、米国ではスポーツニュースで報道され、多くのCMに出演するトップアスリート扱いだが、日本ではタレントとして見られてしまう。」
小林尊というアスリートのパラドクスをたった4行でまとめたうえに、あの報知新聞で「ヤンキースの松井秀喜よりも有名といわれる」と表現。
この記者なかなかすごい。
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